坂の町、港町、思い出の町。

画像1: 坂の町、港町、思い出の町。

いま再び注目を集めている尾道は、私にとっては自分のルーツがある場所。記憶と同じ昔のままの面影に時おりセンチメンタルになりつつ、まだまだ変わり続ける町の新しい魅力を探してきました。

画像2: 坂の町、港町、思い出の町。

 

小学4年生の私に会いに行く

画像: 小学4年生の私に会いに行く

尾道は父の生まれ故郷で、幼い頃は祖母を訪ねに毎年来ていたんです。遠い記憶にあるあの風景は、今の私にはどんな風に映るんだろう? そんな思いを胸に、懐かしい町を訪れました。

 

「おもひでぽろぽろ」こぼれ出す、
 祖母の町。

尾道は私にとって所縁(ゆかり)深い町ですが、大人になってから訪れるのは実はこれが初めて。駅前などは随分おしゃれになり、あちこちに新しいお店ができていてびっくりしました。

また今回宿泊したベラビスタでは、10月から瀬戸内海を巡る豪華クルーズを就航させる予定だとか。モデルはなんと先日乗船したばかりのアクア・メコン! 旅と旅が、また意外なところで繋がりました。

坂、お寺、港といった昔からの表情はそのままに、新しい魅力が次々生まれている尾道。これからへの期待がいっそう膨らむ旅になりました。

フェリーは地元の人々にとっては生活の足、私も部活帰りの中学生と一緒に乗船。常石から尾道までの便は、途中で4つの港に寄港します。その度に続々と地元の人が乗ってくるから、船内はとてもアットホームな雰囲気です。

画像: 「おもひでぽろぽろ」こぼれ出す、 祖母の町。

船が尾道大橋をくぐると見えてくる、山の傾斜に面した尾道の町並み。

尾道市
古くから造船業で栄え、多くの映画や小説の舞台にもなった、瀬戸内を代表する港町。愛媛県今治市までを7本の橋で結ぶ『しまなみ海道』はサイクリングの聖地としても有名。
 
東京からは山陽新幹線で福山駅へ、JR山陽本線に乗り換え。所要時間は4時間20分ほど。

 

あの頃は、脇目もふらず
駆け上がった坂の上で。

『みはらし亭』

画像1: 『みはらし亭』

千光寺へ続く長く急な坂道は、子どもの頃に何度も駆け上がって今でもいちばん心に残っている景色。大人になった今、改めて歩いてみると子どもの頃には知らなかった素晴らしい景色に出会いました。

画像2: 『みはらし亭』

千光寺の後に、みはらし亭でひと休み。だって、間口から奥を覗いたらキンキンに冷えた感じのビールサーバーが見えたんだもの……。その名の通り、見晴らし最高。窓からは「山麓駅」と「山頂駅」とを結ぶロープウェイも見えます。黄昏迫る町並み、から頭に流れたのは松任谷由実さんの『ルージュの伝言』。

画像3: 『みはらし亭』

みはらし亭
広島県尾道市東土堂町15-7
☎0848-23-3864 
営業時間:15:00〜22:00(土・日・祝11:00〜、月・金のみ13:00〜)
 
築100年の茶園を再生させたカフェ併設のゲストハウス。千光寺のすぐ下にあり、散策の休憩にぴったり。

 

振り返ったら、瀬戸内海

 昔から慣れ親しんだ千光寺と尾道城を目指し、坂の町を出発。地図にも載っていないような民家の間の細い路地を、上へ上へと進んで行きます。そして急勾配に足を止め、振り返ると、眼下に瀬戸内の絶景が。一気に駆け上がり、振り返ることのなかった子どもの頃には知らなかった景色です。年を重ねてこそ見えてくる景色ってあるんですね。

画像: 振り返ったら、瀬戸内海

 千光寺まで坂を上がるのは大人にはかなりキツいと分かったので(笑)、まずロープウェイで山頂まで行き、坂を下ってくるコースをオススメします。それでも、時々立ち止まって振り返るのは忘れないでくださいね。

 

『尾道城』

画像1: 『尾道城』

町の名士が「尾道にも城を」と私財を投じ、1964年に博物館として建設。フェリーから見える姿は町のシンボルのようだが、現在は廃墟となっているそう。

画像2: 『尾道城』

尾道城は、廃墟巡りが趣味の人、また投資をお考えの人におすすめのスポット。売りに出ているという地元の人の話が本当なら、リノベしてAirbnbに出すのもいいかも、なんて考えちゃいました(笑)

 

『ビュウホテル セイザン』

画像: 『ビュウホテル セイザン』

尾道城の下にある「ビュウホテル セイザン」は、経営者の奥様もシェフもタイ出身。タイのトゥクトゥクがお出迎え、レストランでは本格的なタイ料理が味わえます。

 

『千光寺』

画像1: 『千光寺』

三十三観音堂の正面にある「百八煩悩滅除大念珠」は、幸せを念じながら引くのが決まり。珠が上から落ちてきて、引くたびにカチカチと音がします。

画像2: 『千光寺』

千光寺の横にある「鼓岩(つづみいわ)」の大きな割れ目は、大坂城築城の際に石垣用の石材として割りかけたノミの跡といわれているそう。金槌で叩くとポンポンと音がすることから、別名「ポンポン岩」とも。

806年に空海によって創建された、尾道を代表する真言宗の名刹。

千光寺
広島県尾道市東土堂町15-1 
☎0848-23-2310
拝観:無料 

 

永遠に続くような、
記憶のなかの商店街。

レトロな街の面影を探す

子どもの頃、この商店街は永遠に続くと思っていました。レトロな建物やカフェ、雑貨店などが立ち並び、歩くだけで楽しいおすすめスポットです。

画像1: レトロな街の面影を探す

私が訪れたのは7月下旬、七夕飾りがまだ残っていました。

画像2: レトロな街の面影を探す

子どもの頃に連れて行ってもらったおもちゃ屋さんが健在! あの頃、“大きくなったらウルトラマンになりたい” と言っていたのは、この店が原因だったのかもしれない。

画像3: レトロな街の面影を探す

私も、短冊に願い事を書き書き。「きりんに えさをあげるひとになりたい」って願い事、可愛かったなあ。

 

『あなごのねどこ』

画像: 『あなごのねどこ』

『あなごのねどこ』は1泊2800円で泊まれるゲストハウス。学校と旅をテーマにした『あくびカフェー』も。カフェじゃなくて、カフェー。

 

『ゆーゆー』

画像: 『ゆーゆー』

『ゆーゆー』はこの商店街で100年続いた銭湯・大和湯をリノベしたカフェ。瀬戸内の食材を使ったあなご丼が人気で、お土産によさそうなご当地ものも豊富に揃っています。

尾道本通り商店街
尾道駅から尾道水道に沿って東に伸びる全長約1.2キロの商店街。
新旧の商店が軒を連ね、また商店街から脇を入った路地裏にもお店が多いので、散策やお土産探しにぴったり。

 

ホッとする甘いもの、
ここにしかないもの。

画像: ホッとする甘いもの、 ここにしかないもの。

旅先で食べたいのは、そこでしか味わえないその土地ならではの味。尾道の町で見つけた、散策の途中にも立ち寄りやすいおすすめの3軒がこちら。

 

『おやつとやまねこ』

画像: 『おやつとやまねこ』

看板メニューは “二度美味しい” という尾道プリン(¥324)。最初はそのまま、2口めからはレモンシロップをかけて。可愛いビンは持ち帰りもOK。

おやつとやまねこ
広島県尾道市東御所町3-1
☎0848-23-5082 
営業時間:10:00〜19:00(売り切れ次第閉店)
定休日:月(祝日の場合は翌日) 
 
レトロな店構えに惹かれて入ったお菓子屋さん。全国発送可。

 

『昇福亭』

画像1: 『昇福亭』

千光寺から坂を下ったところにある和菓子店。こちらは千光寺道店で、尾道本通り商店街にもお店があります。

画像2: 『昇福亭』

ここはわらびもちが美味しいことで有名。着いた頃には閉店していたのですが、私たちに気づいたご店主が奥から1パック持ってきてくださいました。

昇福亭
広島県尾道市東土堂町11-24
☎0848-24-5755 
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定

 

腹ペコを満たす、散歩の寄り道

画像: 腹ペコを満たす、散歩の寄り道

 子どもの頃の私にとって、尾道といえば、百円玉を握りしめて行く近所の駄菓子屋、あとは千光寺と尾道城くらい。それが大人になったらどんなものかとドキドキでしたが、昔は永遠のように感じられた商店街は思っていたより短く、私の行動範囲はあの頃と比べて随分広がっていたのでした。

そんな私はどうやら行動範囲を広げすぎて、本来の30%しかエンジョイしていないそうですよ。尾道で生まれ育った父いわく。

 

『ぽっぽ家』

画像1: 『ぽっぽ家』

ベラビスタのスタッフに教えてもらったお好み焼き店。ここで食べられる “尾道焼き” は、砂肝とイカ天が入っているのが特徴。

地元の人にとってはこれが “お好み焼き” なのだそう。たっぷりのキャベツにふわふわのそば、そしてコリコリの砂肝に風味豊かなイカ天が最高にイカしてます。これはもう神の組み合わせ。

画像2: 『ぽっぽ家』

ぽっぽ家
広島県尾道市土堂2-8-24
☎0848-22-3153
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜22:00
定休日:火・第2水

 

瀬戸内海の恵みを全部いただきます。

『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』

宿泊は、尾道の “今” を象徴するベラビスタ スパ&マリーナ 尾道へ。オーシャンビューの部屋に展望風呂、さらに無人島でのバーベキューと瀬戸内海の魅力をホテルにいながら思う存分満喫できます。

画像1: 『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』

瀬戸内海を一望できる展望風呂。夕食後に行った時は、誰もいないのをいいことに裸のまま前の芝生へ。満天の星を独り占めしました。

画像2: 『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』

ナチュラル&ウッディなお部屋は都心のホテルに比べるとかなり広め。備後デニムのテディベアがお出迎え。

画像3: 『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』

結婚式場として人気の『リボンチャペル』。

画像4: 『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』

プールサイド横の『ザ・スターテラス』では、一年を通じて天体望遠鏡で星を観察できます。

ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道
広島県尾道市浦崎町大平木1344-2 
☎0120-87-3333(受付時間9:00~20:00)
 
かつては造船所の迎賓館だった建物をリニューアルし、2007年にオープン。瀬戸内随一の高級リゾートホテルで、新しい尾道の象徴的な存在。

 

オーシャンビューと
おいしいお鮨と

画像1: オーシャンビューと おいしいお鮨と

滞在中、夏季限定でオープンするアイランドビーチへ。ベラビスタからすぐ目の前の無人島には、宿泊ゲスト専用のプライベートビーチがあるんです。

マリーナからクルーザーで10分ほど、到着するとビーチボーイたちが出迎えてくれます。

画像2: オーシャンビューと おいしいお鮨と

ツリーハウスでバーベキューをしたり、カクテルを飲んだり。

画像3: オーシャンビューと おいしいお鮨と

木のブランコやビーチグッズもあるので、子どもたちも絶対楽しめるはず。

画像4: オーシャンビューと おいしいお鮨と

タイミングがよければ島を独り占めできるので、夏に行くならぜひおすすめ! バーベキューは要予約、1人¥13000(税別・ドリンク代別)。

 

『鮨 双忘』

夜は『鮨 双忘』へ。鮨12貫に季節の品、お吸い物に卵焼き、デザートがつくおまかせコースをいただきました。

大将の甲斐範雄さんが握るのは、きす、かます、まながつお、いさきにこしょう鯛と、瀬戸内でその日に獲れた白身の魚だけ。これは瀬戸内海では赤身の魚が獲れないからなんです。

その代わり、きすは昆布〆に、まながつおは白味噌漬けにと、どれをとっても手が込んでいるんです。時々東京に来ては色んなお鮨を食べ歩くという甲斐さんと、美味しいお店の情報交換も。

画像: 『鮨 双忘』

日本酒は、女性杜氏が造る辛口『富久長 海風土』を合わせて。

 

瀬戸内の海に別れを告げて

画像1: 瀬戸内の海に別れを告げて

行きはフェリーから、小さな島がいくつも点在する瀬戸内の景色を満喫。帰りは高速船に乗船。

フェリーと同じ運賃で、フェリーよりもほんの少し速い。船上から眺める、ライトアップされた尾道の町がとってもきれいでした。

画像2: 瀬戸内の海に別れを告げて

フェリー
ベラビスタがある常石から尾道まではタクシーでは6000円ほどかかるため、移動はフェリーがおすすめです。
フェリーも高速船も運賃は同じ片道920円。のんびりとした約40分の船旅が旅情を盛り上げてくれます。

画像3: 瀬戸内の海に別れを告げて

 

Photos:Daniel Bailey(TOKYODANDY) Coverage:Yoshiko Kris-Webb Text:Megumi Yamazaki

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