3つの宿泊スタイルで攻略

画像: 3つの宿泊スタイルで攻略

ヨーロッパとアフリカ、そしてアラブの3つの文化圏を繋ぐ国、モロッコ。

地元では “RED CITY” “ROSE CITY” と呼ばれるマラケシュに、リヤド、グランピング、ラグジュアリーホテルの3つのスタイルで滞在。それぞれの魅力を紹介します。
 

ワクワクと余裕、
どっちも欲しいから

モロッコを感じる3つの宿泊スタイル

画像: モロッコを感じる3つの宿泊スタイル

1日目は格安リヤドでスークを満喫。2日目はアガフェイ砂漠に移動してグランピング。

3、4日目は新市街ゲリーズのフォーシーズンズへ。心と時間に余裕を持って帰国したいから最終日はのんびり、が私の旅のスタイル。
 

マラケシュ通に人気のリヤド

画像1: マラケシュ通に人気のリヤド

中庭にあるプールで泳いだり、ルーフトップのサンベッドで日光浴したりと宿泊者それぞれが思い思いの時間を過ごす、穏やかな雰囲気漂う宿。

モロッカン×ヨーロピアンのインテリアがおしゃれで、2階の回廊も素敵。

画像2: マラケシュ通に人気のリヤド

エントランスを出ると狭い路地に出て、ここからメイン通りまでは徒歩3分くらい。

画像3: マラケシュ通に人気のリヤド

一見、迷路のようだけど、目印を覚えれば簡単に辿り着ける。今回紹介したレストラン2軒、お買い物天国のバハ・エクスポートにも至近です。

リヤド・ルチアノ
69 Derb Tizougarine Medina Marrakech
 
フランス人オーナーが経営する宿。空港からは車で15分、そこからさらに歩いて5分ほど。迷路のようになった居住区の中にあるので、事前に宿からの配車をお願いしておくのがおすすめ。 
http://www.riad-luciano.com/

 

アガフェイ砂漠でグランピング

一番広いメインテント。ここではWi-Fiも使えます。ベッドはダブルとツインの2タイプがあり、頼めばベビーベッドも用意してくれます。

ゆっくりと、まるで太陽が地面に溶け込んでゆくかのような夕陽に、これまでで一番の神々しさを感じました。

画像1: アガフェイ砂漠でグランピング

夜は空一面星だらけ、プラネタリウムより多いくらい。

画像2: アガフェイ砂漠でグランピング

食事には、自家菜園で穫れたての有機野菜やハーブが使われています。

夕食に出たタジンは、この旅で一番の美味しさでした!

朝食は、搾りたてのオレンジジュースとヤギのミルクを。蜂蜜もオリーブオイルも全部自家製。冗談好きなスタッフのハンザさんと。

画像3: アガフェイ砂漠でグランピング

ヤギやロバ、クジャクにラクダまで飼っています。子どもが喜びそう!

画像4: アガフェイ砂漠でグランピング

朝はゆっくり過ごした後、サイクリングへ。

これ、今何かに頭を悩ませている人にぜひおすすめしたい。広大な砂漠の中をあてもなく漕いでいると色んなことがちっぽけに思えて、その悩みもきっと吹っ切れるから。

画像5: アガフェイ砂漠でグランピング

朝食前のお散歩には、宿の猫(ガフェイ・女の子)が私たちのあとをずっとついてきた。

砂漠の植物は見たことのないものばかりで面白い。こんなところにもバラが咲いてる!

テル・ドゥ・エトワルズ
マラケシュ市内から車で約45分、アガフェイ砂漠にあるグランピング施設。テントは20棟あり、すべてシャワー・トイレ付き。料金はWi-Fiの利用料までオールインクルーシブで、大人2人1泊約¥18000
http://terredesetoiles.co.uk/

 

締めはラグジュアリーホテルで
リラックス

画像1: 締めはラグジュアリーホテルで リラックス

旅の最後は贅沢な癒しを。プールサイドでまったり、スパでゆったり、バーでしっとりして満たされたい。ということで選んだのがこのフォーシーズンズ。

中庭やプールはすべての部屋から見える造り。

プールサイドレストラン「AZZERA」はキッズメニューも豊富で、なんとアイスクリームスタンドまで常設。

画像2: 締めはラグジュアリーホテルで リラックス

フォーシーズンズオリジナルカクテルの “ブルーベリー・マティーニ” がおすすめ。
 

いたれりつくせりのファミリーサービス

フォーシーズンズは子どもへのホスピタリティが完璧。4〜12歳が対象のキッズルームには、ピザまで焼ける本物のキッチンからメイクルーム、ライブラリーまで完備。

ベビーシッターも無料で、毎日9〜17時まで日替わりのアクティビティを用意。

13〜17歳を対象にしたティーンルームにはシアター、バスケットコート、ビリヤード台にゲームなども揃っていて、私もここで半日過ごしたいくらいの充実度。

小さな子どもがいる人は、事前に伝えておけば完璧な品揃えで迎えてくれます。

おむつに専用のゴミ箱、ベビーバス、おしりふきやベビーパウダーといったベビー用アメニティ一式におしゃぶりまで。これも、全部無料サービス!

フォーシーズンズ リゾート マラケシュ
1 Boulevard de la Menara, Marrakech
 
新市街ゲリーズにある5つ星ホテル。特にファミリーへのサービスに力を入れており、18歳までの子どもは親と同じ部屋であれば無料で宿泊できる。 
http://www.fourseasons.com/marrakech/

 

旅慣れてなお、異国の地

憧れと期待を胸に訪れたマラケシュは、旅慣れた、なんて自負はまるで通用しない日本からはとても遠い異国の地でした。

実際に起きた事件や失敗も、あえて隠しません。予想されるトラブルと対策まで盛り込んだ “マラケシュ攻略法” をお届けします!

画像1: 旅慣れてなお、異国の地

マラケシュを象徴するもののひとつで、“RED CITY”の名の由来にもなっている赤い土壁。

画像2: 旅慣れてなお、異国の地

もうひとつの象徴が、特産品のバラ。フォーシーズンズリゾートもバラでいっぱい! 

画像3: 旅慣れてなお、異国の地

世界遺産にも登録されている旧市街は東西2km、南北3kmに渡り高い壁に囲まれており、その高さは場所によって差はあるものの平均で8mくらい。

画像4: 旅慣れてなお、異国の地

旧市街メディナの路地では、いたるところで猫と会う。

画像5: 旅慣れてなお、異国の地

壁には、内側から敵を攻撃するための「銃眼」と呼ばれる穴が今も残っている。
 

新市街と旧市街

ベルベル人による最初のイスラム王朝、ムラービト朝の新都として1070年頃に誕生したマラケシュは、モロッコで2番目に古い街。

旧市街メディナと新市街ゲリーズがあるが、ゲリーズはチェーン店とショッピングモールしかないので観光にはやや不向き。
 

フナ広場

旧市街メディナの中心にあり、ここからスークと呼ばれる市場が四方に広がっている。

常にひったくり犯が標的を探しているので、荷物は必要最小限に、バッグはしっかり脇に抱えて堂々と歩いて。ここに行く時は、貴重品はホテルに置いていくのが一番!

画像1: フナ広場

ゼトゥン・カフェの3階テラスからの眺め。

画像2: フナ広場

昼は閑散としているが夜は屋台がひしめきあう。

画像3: フナ広場

観光馬車の停車場にもなっており、料金は20分で150DHくらい。

後ろにそびえるのは、マラケシュで一番大きなモスクのナモレット(尖塔)。高さが77mあり、メディナのランドマーク的存在。
 

ゼトゥン・カフェ

お酒はおいていないので、バナナスムージーとバージンモヒートを注文。夕方からここに陣取って、フナ広場の屋台を品定めしてもいいかも。

画像: ゼトゥン・カフェ

ゼトゥン・カフェ
107 Place Jemaa El Fna, Marrakesh
 
フナ広場とスークの喧噪に疲れたら、ここでひと休みがおすすめ。2階、3階のテラスからの眺めが最高です。Wi-Fiもあります。
https://www.zeitouncafe.com/

 

気配りと気遣いで、
好きになるマラケシュ

実は今回、スークと呼ばれる市場を散策中にバッグをひったくられてしまいました。迷路のようなスークにはひったくり犯がいたるところに潜んでいて、とくに携帯電話は地元のモロッコ人でもよく被害に遭うそう。

でも、さらに驚いたのがその後。周辺のお店の人や覆面警察官(ひったくりが多いからか、こちらもいたるところにいる)があっという間に50人くらい集まってきて、げっそりしている私たちに水やバナナをくれたり、木陰に椅子を用意して休ませてくれたりと、本当に親切にしてくれたんです。

なぜこんなに? と思ったら、イスラム教では 〝困っている人には手を貸すのが当然の行為〞 だそうで。いい人も悪い人もいるのは、日本と同じ。

だから親切にしてもらった時のために、アラビア語で「シュクラン(ありがとう)」、これだけでも覚えていくといいと思います。笑顔でこれを言うだけで、驚くほど相手の心をほどくことができますから。
 

CAUTION 1
フナ広場の大道芸人

こちらがカメラを構えたが最後、写真を撮った瞬間に料金を請求してきます。料金はその人の道徳心次第なのでぼったくりに注意。払ったとしても10〜30DHで十分。

画像1: CAUTION 1 フナ広場の大道芸人

ここでは目線が合わないようサングラスをかけ、「見てるだけ」が得策です。

画像2: CAUTION 1 フナ広場の大道芸人

写真は “へナレディ” に襲撃された直後の私

画像3: CAUTION 1 フナ広場の大道芸人

勝手に描かれた、お世辞にも上手とはいえないヘナタトゥ(上)。消えるまでに3週間かかった……。
 

CAUTION2
移動は宿で手配

空港から宿までの移動に一般のタクシーを使ったら、相場の3倍の請求が……。もちろん払わなかったけれど、値段交渉に時間を取られたり何かと面倒なので、宿で手配してもらうのがおすすめ。

画像: CAUTION2 移動は宿で手配

写真のイケメンは、リヤドからグランピングに向かう際の荷物運び係。リヤドのマネージャーにこの写真を見せれば、車と一緒に彼もアレンジしてくれるかも!
 

CAUTION3
スークの「勝手に案内人」

この世に絶対なんてないけれど、スークでは誰もが絶対に迷子になります。そして立ち止まって地図でも見ようものなら、勝手に横を歩き道案内を始める「勝手に案内人」(私が命名)が群がってくる。

ついて行ってもあまり危険はないけれど、たいていはグルの店に連れて行かれ、法外な値段をふっかけられるのがオチ。

画像: CAUTION3 スークの「勝手に案内人」

スークには “無償の親切” はほぼないことを覚えておいて。また携帯電話を持って歩くのはひったくりの格好の餌食になるので、絶対にしないこと。

 
旅も終盤のある夜、宿までの道を歩いて帰った時のこと。一日の断食を終えた家族や若いカップルたちが、公園や沿道の芝生に座り遅い夕食をとっていました。

昼間は観光客というだけで標的にされ、からかわれていたのに、その時は誰も私たちに目もくれない。和気あいあいと、それぞれが幸せな時間を過ごしていました。今回の旅では痛い目にも散々あったけれど、結局はこの光景が一番心に残っています。

私がマラケシュ行きを伝えると、家族や友人からは決まって「気をつけてね」という言葉が返ってきました。気をつけるのはもちろん大切。でも、それ以上に「気を配る」ことが大切だと思うんです。

例えば、モロッコはイスラム教国なので肌の露出には要注意。肩の隠れるトップスと足首まであるボトムスを心がけて。またブルカやニカブで顔を隠しているイスラムの女性は、写真に写り込むことすら極端に避けるので、撮る時はひと言声をかけるのがマナーです。

その国の文化や宗教、社会情勢を学び、人々の事情や心情を汲み取ることで、漠然とした不安は解消できるんですよね。今回はカメラマンとの2人旅だったけど次は大丈夫、子どもたちも連れて行ける。この自信が、マラケシュからの最大で最良のお土産になりました。
 

王様も常連のショッピングヘブン

マラケシュで一番のオススメを発見

いくつものスークを巡り、その間に何百回もの「No, Thank you」を繰り返した末に、ついに最高のお店を発見!(でも実は宿から目と鼻の先にありました……)

置いてあるものすべてが素晴らしいんです。マラケシュでここが一番! 100%おすすめです。

画像1: マラケシュで一番のオススメを発見

ラグは色、柄、サイズ、どれ一つとして同じものはありません! 気前よく、気になるものは片っ端から中庭に広げて見せてくれる。

画像2: マラケシュで一番のオススメを発見

真鍮製品や銀食器は、新品にまじって本気のアンティークも。2階にはミュージアム級の品も揃っています。

画像3: マラケシュで一番のオススメを発見

接客してくれたアブダラさん。彼からは “気持ちよく売り、気持ちよく買う” ための、値段交渉のテクニックとマナーを教わった気がする。

画像4: マラケシュで一番のオススメを発見

中庭の片隅では、職人さんがバブーシュを製作中。

画像5: マラケシュで一番のオススメを発見

中庭付き2階建ての建物は、もとは大富豪の邸宅だったとか。現在のお店もその大富豪ファミリーが経営しているそう。

バハ・エクスポート
Fondouk tadlaoui 34
 
ランプ、絨毯、バブーシュ、食器、バスケット、アクセサリー、家具から衣類まで、食品以外ならなんでも揃う。モロッコの王様もここの常連とか。

 

ひと息つけるオアシスで
お腹とノドを満たす

レストランやカフェは、
旧市街の安全地帯

行き届いたサービスと明朗会計が約束されるレストランでの食事は、メディナの中ではまさにオアシス。外国人観光客に人気のこの2店は味はもちろん雰囲気も抜群、英語が通じるのにもホッとします。

画像1: レストランやカフェは、 旧市街の安全地帯

店の内装はすべてグリーンを基調に。

2階のテラス席は夜におすすめ。

画像2: レストランやカフェは、 旧市街の安全地帯

名物はスイカ入りガスパチョ(50DH)

画像3: レストランやカフェは、 旧市街の安全地帯

レンズ豆のサラダ(70DH)も美味。

画像4: レストランやカフェは、 旧市街の安全地帯

この店の主のリクガメは指を出すと噛むから気をつけて!

ル・ジャルダン
32 Souk Jeld Sidi Abdelaziz, Marrakech
 
フランス人オーナーが経営するレストラン。営業時間が昼は12〜14時、夜は19〜21時と短いので注意。夜はHPから予約しておくのがベター。キッズメニュー、ベジタリアンメニューもあり。
https://lejardinmarrakech.com/

 

テラス・ドゥ・エピス

画像1: テラス・ドゥ・エピス

ルーフトップにランタンを灯した客席で雰囲気最高。

画像2: テラス・ドゥ・エピス

1階の売店ではお茶やスイーツを売っており、夜も安心して買い物できる。

画像3: テラス・ドゥ・エピス

イチジクと牛肉のタジン(150DH)。

テラス・ドゥ・エピス
Sidi Abdel Aziz,15 Souk Cherifia, Marrakesh
 
食事と一緒にお酒が楽しめ、さらにDJ のプレイもあるので夜が特におすすめ。2階はブティック、1階には売店も。有名店なので夜は事前にHPから予約を。
https://terrassedesepices.com/

 

どこへ行くにも大事なものは
ペットボトルと帽子!

暑い日は時に40℃まで達するマラケシュ。しかも一度外出するとまったく日陰がないことも多く、私も大変な思いをしました……。帽子と大きめのペットボトルは常に持ち歩いてくださいね。

画像: どこへ行くにも大事なものは ペットボトルと帽子!

私たちもこの旅で一度、炎天下を何十分も歩くはめに。帽子もなく、肌がじりじり焼けていくのがわかる。

日焼けは勘弁! と、苦肉の策でバッグ(これもバハ・エクスポートで購入。¥4000くらい)を被って歩いたのがこの写真。

ストローバッグだから外が透けて見えるし、涼しくて意外と快適だった(笑)。
 

マジョレル庭園

画像1: マジョレル庭園

この庭園に使われているブルーは “マジョレル・ブルー” と呼ばれる。氏がこの色を選んだ理由は「草木や花々がまるで歌っているようにいきいきとして見えるから」だとか。

画像2: マジョレル庭園

庭園の香りを詰めこんだという、フレッシュな香りの香水はお土産に。

マジョレル庭園
Rue Yves Saint Laurent, Marrakech
 
フランス人画家で植物収集家のジャック・マジョレル氏が、40年の歳月をかけて造った庭。1980年にイヴ・サンローランが買い取り、パートナーとの終の棲家にした。その横に今年10月、イヴ・サンローラン美術館がオープン予定。
http://jardinmajorelle.com/ang/

 

Photos:Fabian Parkes Coverage:Yoshiko Kris-Webb Text:Megumi Yamazaki Design:Ikumi Shigemori

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