泊まりたい宿と古き魅力を旅する

憧れの旅館に泊まりたい! との想いからはじまった、愛媛県・宇和島の旅。
かつて真珠で栄えた趣のある街を歩けば、知的好奇心を刺激するスポットに海と山の幸、気さくであたたかい人々と知らなかった魅力が私たちを出迎えてくれました。
 

子どもと泊まりたい宿がある
木屋旅館に泊まる

友人に勧められ、ずっと気になっていた一日一組限定・一棟貸し切りの宿。
数々の著名人にも愛された歴史ある建物はリノベーションによって再生され、“古民家なのにアート”な空間に。ここへ泊まるために来る価値があります。

画像1: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

照明はひと部屋ずつ自由に変えられるシステム。これ、子どもも絶対喜ぶはず!
 

画像2: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

こういうちょっとしたところまで美意識が行き届いています。
 

画像3: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

建てられた1911年当時の雰囲気をそのまま残す外観。
 

画像4: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

部屋の雰囲気も、照明ひとつでがらっと変わる。
 

画像5: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

一見、普通の和室だけれど、2階の部屋のうち3カ所に畳の代わりにアクリルがはめ込まれている。
 

画像6: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

夕闇に浮かぶ屋号。
 

画像7: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

夜の木屋旅館。窓からこぼれる色とりどりの光が幽玄な美しさ。
 

廃業後そのままになっていた建物を、2011年に永山祐子さんのデザインでリノベーション。随所にアクリルやモルタルなどの異素材を組み合わせている。
 

画像8: 子どもと泊まりたい宿がある 木屋旅館に泊まる

一度は廃業するも、宇和島市の再生プロジェクトの一環で新たに生まれ変わった木屋旅館。〝趣向を凝らしたしつらえを、滞在のあいだ自由に楽しんでほしい〞というコンセプトのもと、日が暮れるとオーナーをはじめスタッフは全員帰ってしまいます。なので夜は本当に私たちだけ ! 

夕食は付いていないので外食するも持ち込むも自由。この放ったらかしな感じがまた、すごく心地いいんです。

それに一棟貸し切りなら、アイデア次第でいろんな使い方ができそうですよね。「木屋旅館に泊まりたい人、誰か一緒に行かない?」なんて旅のはじまりがあってもいいんじゃないかな。

木屋旅館
愛媛県宇和島市本町追手2-8-2 
☎0895-22-0101 
施設利用料:¥21600
宿泊料:1人¥5400(朝食付き)

 

夕食なし、だからこそ……
街一番の食事を

夕食なしのシステムには “街にでかけ、美味しいお店を見つけてほしい” との思いも。ご心配なく、宇和島を知りつくした管理人のグレブさんが、色々教えてくれますよ。 
 

『ほづみ亭』

宇和島名物の鯛めしなら、ここが間違いないからと地元の人も太鼓判。ほかにも鯛そうめん、丸ずし、亀の手などなど、宇和島ならではの “うまいもん” が勢揃い!

画像1: 『ほづみ亭』
画像2: 『ほづみ亭』

『ほづみ亭』
愛媛県宇和島市新町2-3-8
☎0895-22-0041 
営業時間:11:00〜13:30、17:00〜22:30(21:30LO)
定休日:日(連休の場合は最終日)

 
 
 
『ちちぶ鮨』

画像1: 『ちちぶ鮨』

「# 宇和島」でインスタをでひたすら検索して辿り着いたのがここ。宇和島の新鮮な魚と昔話を堪能するのに最適です。その街を知るには地元の人と話すのが一番なんですよね。ご主人おまかせで一人5000円とコスパも最高!

画像2: 『ちちぶ鮨』

カウンターの下から水が流れ、すしをつまんだ指を洗う。昔の愛媛ではこれが普通だったそう。

画像3: 『ちちぶ鮨』

名物の鯛は身がぴかぴか!

画像4: 『ちちぶ鮨』

東京ではなかなか見かけない生サバの握りも。
 

『ちちぶ鮨』
愛媛県宇和島市中央町1−9-18
☎0895-22-3375 
営業時間:19:00〜翌3:00
定休日:日

 

ここだけの魅力を探しに
街巡り、スタート!

おもな見どころは駅周辺の狭いエリアに密集しているので、すべて歩いてまわれます。行った先で勧められたり歩くうちに偶然見つけたりと、発見もたくさんありました。

 
『道の駅』 
みなとオアシスうわじまきさいや広場

あったら絶対行くでしょ、道の駅! しかも宇和島は海と山に囲まれているので、美味しいもの探しには困りません。

お土産にもいいみかんは特に充実していて、さまざまな種類が売り場にずらーっと並んだ光景は、なんだか海外のスーパーよりかっこよかった! 

東京から来たと言ったら「これも食べ、あれも食べ」と、地元ならではの食材をじゃんじゃん出してくれました。食事もできるので、ランチがてら行くのがおすすめです。

画像1: 『道の駅』 みなとオアシスうわじまきさいや広場

宇和島は鯛の養殖日本一! 真珠、ハマチと並ぶ名産品のひとつで、ここ道の駅でも質のいいものが買えます。
 

画像2: 『道の駅』 みなとオアシスうわじまきさいや広場

小さなカウンターをしつらえた商店兼お食事処で、海の幸を堪能。
 

画像3: 『道の駅』 みなとオアシスうわじまきさいや広場

柑橘類は「媛まどんな」「はれひめ」など、珍しい品種もたくさん。

道の駅 みなとオアシスうわじまきさいや広場
愛媛県宇和島市弁天町1-318-16 
☎0895-22-3934
営業時間:9:00〜18:00
定休日:なし

 
 
 
『Aromohouse Leaf』

宇和島に向かう列車の窓から偶然見つけた、アロマと雑貨のお店。店主の坂本さんは、JR予土線の香りもプロデュースしているそう。ときおり電車の往来の音が聞こえてくる2階のカフェはイチ押しです。

Aromohouse Leaf
愛媛県宇和島市天神8-7
☎0895-24-1343
営業時間:12:00〜18:00
定休日:日・月

 
 
 
『多賀神社』

行く先々で「行った?」と訊かれるものだから行ってみたら……。インスタにもどこまで載せていいかわからず、結局まだ載せてない(笑)。何も知らずに行くと胸がいっぱいになっちゃうので要注意。

多賀神社
愛媛県宇和島市藤江1340
☎0895-22-3444
凹凸禅堂/営業時間:8:00〜17:00
入館料:一般¥800(未成年者は入館禁止)

 
 
 
『宇和島城』

国内に天守閣が現存する城は12しかなく、宇和島城はそのうちのひとつだそう。天守閣まで登るコースは傾斜の違う道が2つあり、行きは急、帰りは緩やかがおすすめ。天守閣からは宇和島のレトロな街並みを一望できます。

宇和島城
愛媛県宇和島市丸之内1 
☎0895-22-2832(天守)
開門 6:00〜18:30(11〜2月は17:00)、天守入場9:00〜17:00(11〜2月は16:00)
定休日:なし
天守入場料:大人¥200、小・中学生 無料

 

食材ができるまでを、
子どもと一緒に見学
作るものを見て、それを食べる

画像: 食材ができるまでを、 子どもと一緒に見学 作るものを見て、それを食べる

宇和島、老舗のお店も多いんです。今回は昔ながらの製法を今も守っている味噌屋さんと醤油屋さんを訪問して、製造過程を見せていただきました。
どちらも身近な食材だから、子どももきっと興味津々で見てくれるはず。

 
 
『井伊商店』

昭和33年創業の味噌屋さん。現在のご主人は3代目ですが、96歳の初代もまだ現役なのだとか!

愛媛県は「はだか麦」の生産日本一で、それを使った麦味噌をメインに造っています。仕込みから熟成の流れや、麦味噌と豆味噌の造り方の違いなどを教えていただいた後、塩味まろやかでほんのり甘い。お味噌汁はもちろん豚肉を漬けたり蒸しパンに練り込んだり、いろんなレシピで大活躍させています。

画像1: 『井伊商店』

お話をうかがった井伊友博さんは3代目で、96歳になる初代もまだ現役なのだとか! お会いしたかった。
 

画像2: 『井伊商店』

出来たてをパック詰め。ホームページでも購入可能です。
 

画像3: 『井伊商店』

麦味噌の製造工程のひとつ、蒸した麦に麹菌をまぶす「種付」の段階。
 

井伊商店
愛媛県宇和島市鶴島町3−23 
☎0895-22-2549 
営業時間:8:00〜18:00 
定休日:日

 

途中下車で楽しむ
卯之町編

宇和島までは松山から特急電車で約1時間半。その途中の卯之町でも、素敵な場所にたくさん出会いました。

 
『宇和ヤマシ醤油』

画像1: 『宇和ヤマシ醤油』

開明学校への道のりで見つけた大正時代から続く醸造蔵。豊富な地下水を使い丁寧に造られたお醤油は、どんなに高くても市販品では満足できなかった私が驚愕した美味しさ!
 

画像2: 『宇和ヤマシ醤油』

お店がある一帯は古い建物が多く残り、『重要伝統的建造物群保存地区』に選定されているそう。
 

画像3: 『宇和ヤマシ醤油』

宇和海産のウニを使ったうに醤油、こちらも絶品。電話で郵送もしてくれるので、近々追加注文する予定。
 

画像4: 『宇和ヤマシ醤油』

醤油を絞った後に残る、醤油の粕。
 

宇和ヤマシ醤油
愛媛県西予市宇和町卯之町3-179-2 
☎0894-62-0167 
営業時間:9:00〜17:00
定休日:不定

 
 
 
『山田屋まんじゅう』

画像: 『山田屋まんじゅう』

お店の素敵な佇まいに「ここは間違いない!」と入ったら、愛媛では有名な老舗のお菓子屋さんでした。
 

看板商品の小ぶりな小豆まんじゅうは、かの吉田茂元首相も愛した逸品。卯之町で美味しいお土産が買えました。
 

山田屋まんじゅう
愛媛県西予市宇和町卯之町3-288
☎0894-62-0030 
営業時間:9:00〜18:00 
定休日:元旦

 
 
 
『お遍路』

画像: 『お遍路』

「ミニおへんろ」の詳しいコースは西予市観光協会が発行するパンフレットに記載。

西予市観光協会
☎:0894-62-6437

 
 
 
『宇和米博物館』

旧宇和町小学校校舎を移築して作られたお米の博物館。ここには日本最長109mの木の廊下があり、なんと200円払えば雑巾掛けができるそう。筋肉痛が凄そうだけど、やってみたい!

宇和米博物館
愛媛県西予市宇和町卯之町2-24 
☎0894-62-6517 
開館時間:9:00~17:00(入館16:30まで) 
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:無料(雑巾がけ¥200)

 

童心にかえって学校ごっこ
昔の学校を見学

画像: 童心にかえって学校ごっこ 昔の学校を見学

宇和島行きの途中で知った、四国最古の小学校へ。隣接する宇和民具館もおすすめです!

 
 
 
『開明小学校』

画像: 『開明小学校』

窮屈な二人掛けの席に着くと、机の上には昭和前期のものを再現した教科書が。音読してみたものの、まあ読めない。明治初期の建物で、昔の学校生活を体感できます。大人になって初めての学校ごっこ、楽しかった!

開明小学校
愛媛県西予市宇和町卯之町3-109 
☎0894-62-4292 
開館時間:9:00~17:00(入館16:30) 
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始 
入館料:大人¥500、中学生以下¥300 ※就学前児童無料

 
 
 
『宇和民具館』

画像: 『宇和民具館』

さまざまな職業の仕事道具や庶民の生活道具を中心に、約5000点を展示。
宇和の歴史や文化はもちろん、経済大国になる以前の日本に出会えます。

宇和民具館
愛媛県西予市宇和町卯之町3-106 
☎0894-62-1334 
開館時間:9:00~17:00(入館16:30) 
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始 
入館料:開明学校入館料に含まれる

 

豊かな恵みを思う存分
山も海も、楽しむ

画像: 豊かな恵みを思う存分 山も海も、楽しむ

リアス式海岸という独特な地形のおかげで、だんだん畑と鯛の養殖場という正反対のような2つが隣り合わせに。ふと気付くと、前回のバリ島とこんなところで繋がりが!

 
 
『だんだん畑』

画像1: 『だんだん畑』

バリではお米だったけど、宇和島ではじゃがいもを栽培。下からはかなりの急勾配に見えるけれど、実際登ってみるともっと緩やか。頂上から美しい宇和海が見渡せます。

宇和島港から出ている観光船「あさかぜ」に乗って行くのが一番。

盛運汽船
☎0895-22-4500

 

じゃがいものアイスクリームはあっさりした甘み。
 

画像2: 『だんだん畑』

だんだん畑を降りたところのお土産屋さんで売られていた、じゃがいもの焼酎。その名も「段酌」! けっこう強め。

 
 
 
『梶原水産』

画像1: 『梶原水産』

前夜に「ちちぶ鮨」で出会った梶原さん、浦部さんのご厚意で、漁船に乗り鯛の養殖場を初見学。愛媛県は鯛の養殖日本一! お話もいろいろと驚くことばかりでした。

画像2: 『梶原水産』

稚魚から成魚に育てるまでには1年半〜2年半もかかるそう。また生け簀は、1つ設置するのに億単位の費用がかかるとか。
 

画像3: 『梶原水産』

大勢のおじさんたちが網で引き揚げているのは、養殖のハマチ。引き揚げた重量を叫ぶ声があたりに響く。

国内の旅で新たな発見があると、発見そのものより「なんで日本人の私が知らなかったのだろう」ということに驚きます。久々に国内を旅して、日本っていいなと、改めて思いました。

画像4: 『梶原水産』

そして一番心に残ったのは、宇和島の人たちが本当に気さくなこと ! 
だんだん畑を歩いていてもみなさん笑顔で「どこから来たん?」と話しかけてくれたし、道ですれ違った子ども達がみんな挨拶してくれるなんて、初めての経験だったかも。外から来た人をいつでも笑顔で迎えてくれる、とってもあったかい街でした。 
 

PROFILE

Yoshiko Kris-webb
モデル・コラムニスト。イギリス人の夫をはじめ国際色豊かな交友関係や、バイヤー、プレスなど幅広い職業経験で培われた独自のセンスが人気。二女の母。

Photos:(TOKYO DANDY) Coverage:Yoshiko Kris-Webb Text : Megumi Yamazaki

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